令和4年度

断捨離

物を捨てることを想像してみてください。これまでの努力や苦労、楽しかったことなど、思い出のあるものであればあるほど、捨てる際には当然悩みます。過去のものを捨てることで得られるもの、それは未来です。成功するのかしないのか、定かではない未来に向かう際の一抹の不安も、捨てる行為の妨げになります。でも、「坐忘」という禅の言葉があります。古いものを捨てなければ新しいものは手に入らない、という意味の言葉です。未来に向かう試みの過程で、たとえ失敗したとしても、それは成功のもとになる。その繰り返しが大きな成功につながる。時代の変革期には特に、坐忘の考えは重要です。

10月22日(金) 川俣高等学校長