令和4年度

幸福な知性

知性的であることの大切さについては、本HPでも複数回触れていますが、ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」に出てくる次男イヴァン・カラマーゾフのように、彼の持つ知性のために生きる意味を見出せなくなるなど、知性が不幸を導くことも稀にあります。せっかくの知性であれば、幸せになるために使いたいものです。幸福な知性、それを身に着けるにはどうすればよいか。その一つとして、様々な知識やニュースに触れ、耳を傾け、物事を広い視野により見ることができるよう心がけることが重要です。そういえば、取り組む学問分野を一つに絞り込んだとしても、何年経っても、その奥深さに驚かされます。ましてや、学問分野は数えきれないほど多岐に渡ります。楽しいと思うものや面白いと感じるもの、それらを少しでも深く知りたいという純粋な思いの下、学習・研究に没頭しているうちに歳を取る、これこそ幸福な知性獲得の理想の姿かもしれません。

11月18日(木) 川俣高等学校長